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ビオトープの植物管理

ビオトープの植物管理を承ります。在来種が安定して生息できる環境づくりのサポートをいたします。
環境や状況に応じて、根を張り過ぎた植物の伐根(掘削)や植生の回復のための処置などを行います。
また、ご自身で管理をされたい方や学校様を対象に、ビオトープ内の草刈り方法をレクチャーいたします。
作業時期と内容
植生管理の時期は、
植物が勢いを増して伸びてくる夏の前後、6月頃と10月頃、また冬枯れしたものを整理する2月頃の年間2~3回程度が望ましいです。
主な作業内容は、
- 希少種を被圧する植物の除草
- 繁茂した水草の間引き
- 外来種の伐根、除草
- 園路周辺の刈り払い など
必要に応じて管理内容を変更いたします。
陸地の管理
植生管理を方法です。
- 外来種の伐根
- 特にセイタカアワダチソウやヒメムカシヨモギなどが入り込みやすいので、見つけ次第、大きくなる前に伐根します。根本を切るとそこから分枝してより多くの種をつけるので注意が必要です。
- 希少種、保護種の確認
- 茂った草むらに希少種や残したい保護種がある場合があります。誤って刈り取りをしないように、残す対象の植物は半径30センチほど手刈りをしてわかりやすくします。
- 刈り払い
- 刈り払い機を使用し、保護種に気を付けながら刈り取ります。一部、生きもののために草丈の高いエリアを残しておくことも大切なポイントです。


草丈の長いエリアを残すことで様々な生きものが住みやすい生物多様性に富んだビオトープになります。


池周りのヤブカンゾウを残してあとは刈り取ります。

刈り払いをかけることで、背丈の低い下草に日が当たり、裸地が下草で埋まっていきます。
裸地があると種による外来種の侵入がしやすくなります。
水辺の管理
池に水草が繁茂しすぎると、日の光が池底に入らなくなり水中の水草の光合成が不十分になり魚などの生きものが住みづらくなります。また、大量に繁茂した水草は枯れた後、池底に溜まりヘドロ化するので5年に1回程度の浚渫を推奨します。(浚渫・底干し詳細ページ参照)
- 外来種の除去
- 人為的に入れられたホテイアオイやオオカナダモなどの外来種は除去します。
代わりの水草として在来のアサザやマツモなどを推奨しています。
- 繁茂力の強い水生植物の除去
- 在来の水草でも、水面を覆っている場合は1割程度残して除去します。
特にトチカガミは繁殖力が強いため、定期的な除去が必要です。
- 水際の管理
- 植物が最も繁茂しやすい水際は、生きものの通り道になる場所なので刈り払い機もしくは手刈りで丁寧に刈り取ります。水陸の境界線をわかりやすくしておくことで、人にとっても安全に活用することができます。


水面が見えるようにさっぱりとさせます。刈り取り直後は殺風景に見えますが、夏の間に下草や水草が育ちます。


2015年の管理の翌年の様子です。春は程よい草丈ですが、夏になるとあっという間に繁茂します。
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