ビオトープの関連設備


ビオトープの規模や利用するご利用者によって設備などが変わります。
人にも生きものにも気持ちの良い環境づくりのためのビオトープ設備をご提案いたします。
使用する木材について

木道や観察デッキ、ベンチなどで使用する木材は、
防腐(ACQ)注入済みの国産杉です。
ACQとは ヒ素やクロム化合物を含まない、JISおよびJAS規格の安全な防腐・防虫剤です。
ろ過装置(浄化槽)を使わない「水草によるろ過」

弊社では「ろ過装置(浄化槽)」は基本的に設置しません。管理コストがかかるほか、池の水は生きもの(水草や微生物)の力でろ過する方法を推奨しています。
ビオトープ池は日々生きものが生死を繰り返す場です。細かい死骸や枯死した水草が有機物になり緑色の藻類が繁茂する事例も珍しくありません。弊社ではそれも含めて「このビオトープの現状」と捉え、ビオトープ内の水草や微生物などの栄養源として吸収してもらいます。
また、ろ過装置を設置すると月に1度程度の清掃が必要になるためコストがかかります。
陸地の設備紹介
木道

ビオトープの踏圧(踏み締め)防止のために木道設置を推奨しております。踏圧により地面が固まると下草が生えなくなってしまうため、備え付けの木道を歩くことでビオトープを守ります。
八つ橋

木道同様に下草の保護を目的とします。子ども同士が行き交える幅で設計します。
写真左:八つ橋 写真右:木道
橋

あえて柵をつけず、観察のしやすさを重視します。
池に落ちないように注意をしながら観察する姿勢をとる必要があるため、子どもたちの発育にも適していると考えています。
観察デッキ

観察デッキは池の水際に設置します。水際の保護、池の観察の他に、夏場の日陰効果、給水口やストレーナーの目隠しなどのメリットがあります。
柵・土留め

ロープ柵、丸太柵、土留めなどをご提案いたします。
生きものが通るための道をつくりました。
堆肥置き場(コンポスト)

ビオトープ内ででた発生材や敷地内の枯葉などをたい肥化する場所です。生きものの隠れ場にもなり、近年設置するビオトープが増えています。
スロープ

足の不自由な方や生きもの(カエルなど)の往来を考慮しました。
生きもの専用スロープ

カエルやトカゲなどの生きものが往来できる道です。
子どもたちが生きものの存在を感じられる設備です。
ベンチ

基本は防腐剤注入済みの枕木で作ります。施工の為の間伐材などを再利用して作成することが可能です。
間伐材の場合は防腐剤がないため5年程度で朽ち始めますが、自然の風合いがあり、学校に人気です。
ソーラーパネル

ポンプを動かす動力として使用します。
看板

ビオトープのルールやお知らせなどが掲示できます。
モザイクタイルプレート

看板やビオトープの装飾品です。
大人数で作成できるので、学校の記念品としても人気です。
粗朶積み(そだづみ)

木や枯葉を積み重ね生きものの隠れ場にします。
施工の発生材などで作成します。
その他

そのほか、そのビオトープに合った設備あればご提案いたします。
水域の設備紹介
循環ポンプ・ポンプピット

循環ポンプは、流れなどを作る際に使用します。
ポンプの吸い込み口からごみなどが入らないように、ポンプピットに入れます。
ポンプピットはポンプの大きさ(ビオトープの規模)に応じてご用意します。
メンテナンス:年1~4回程度
自動給水装置

水位が減ると自動で給水する仕組みです。
近くの水栓から分枝して引水します。
自動給水装置から少し離れた吐水口からの給水も可能です。
オーバーフロー管

大雨などで水位が上がった際に、ビオトープから水があふれないようにするため、一定の高さで排水される管です。
浮島(うきみずトープ)

浅い水辺のないビオトープに浅瀬環境をつくりだす浮遊型の付属ビオトープです。
防水シート

水を溜めるために必要不可欠な設備です。ビオトープ池の形に合わせてシートを切り貼りし施工します。わずかな隙間から漏水してしまうため、シート施工後は防水試験などで念入りに確認します。
※ベントナイトシートについて
砂利敷き

池底や流れは砂利を敷き入れます。砂利でも十分に水草は活着します。ビオトープの遷移によって枯死した水草が3年程度で池底でヘドロ化してしまうため、管理のしやすさを重視しています。
その他

その他そのほか、そのビオトープに合った設備あればご提案いたします。
※ベントナイトシートについて
広く知られているベントナイトシートは、シート同士の重なり部分に植物の根が入り込み漏水する事例があります。
河川などの大きな水辺での使用に適しており、小さなビオトープには適していないと考えます。
そのため、弊社ではビオトープ施工の際はベントナイトシートを使用いたしません。
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